歯の麻酔注射は平気ですか?
歯の麻酔注射が好きな方、いらっしゃいますか?おそらく誰もいませんよね。
「 神経のある歯を治療するので麻酔しますよ 」「 痛いの我慢できるから麻酔しないで 」たまにこのような会話をする事があります。
患者さんに聞くと昔した麻酔注射がとても痛かった。その記憶が今も強く残っているようです。(私も苦手ですが・・・)
痛みのない注射器が発明されれば嬉しいのですが、歯ぐきに針を刺すので残念ながら全く痛みのない注射はないのが現実です。
痛みのない麻酔注射は歯科医にとって永遠の課題ですが、いくつかのテクニックを用いると痛みをかなり少なくすることが出来ます。
当院では歯の麻酔が苦手な方にも快適に治療を受けていただくため、できる限り痛みを少なく麻酔する配慮を徹底して行っております。
チクッと針を刺す瞬間の痛みを軽減するため、まず針を刺す歯ぐきに高濃度の表面麻酔を4,5分貼り付けます。表面がしびれてきたら一番細い針を使い、そっと、ゆっくりと時間をかけて麻酔薬を注射します。この時、注入スピードが速いと痛みが出やすいので、ゆっくりと注入できる電動麻酔注射器も使用します。
形は怖そうですが痛みの少ない電動注射器も使います。ピンク色が可愛い
麻酔薬の温度も大切で、体温程度に温めておきます。細かい話ですが、針先の形だけでも痛みが少ないといわれています。小さなお子さんの場合は針を刺す瞬間に雑談をしながら注意をそらす場合もありますが「 ちょっとだけチクっとしますよ 」とあらかじめ声をかけます。
「 あれ?思ってたほどチクッとしなかった 」自分が想像していたより痛くなかったことで安心していただき、これまでの緊張がほぐれるのではないでしょうか。
グレーも細いのですが黄色がもっと細い針です。この針を使います
ただし、強い痛みが続いている歯や、歯ぐきの炎症が強かったり大きく腫れた場所への麻酔注射は、これらの配慮を尽くしても残念ながら痛みを感じる場合があります。このような状態になる前に早めの治療や定期検診がとても大切です。そのため当院ではむし歯や歯周病を予防する予防歯科に力を入れております。
今まで麻酔が苦手な患者さん。ぜひお気軽にご相談、ご来院下さい。